一生懸命頑張る人はカッコいい

何かを一生懸命頑張る人はカッコいいなと思うようになった

◆千里高校 古谷 太朗くん◆
大阪薬科大学 薬学部合格

 

────塾や予備校を探し始めたきっかけは何ですか?

勉強をとにかくしてこなかったので、学校の試験が取れなさすぎていよいよこれは・・という段階になってですね。受験のことを考えてというよりは、目の前のことを本当にどうにかしないとというか。どの科目がという次元じゃなくて何もかもというところまで来てしまっていたので、それでですね。

 

────どうして多くの塾や予備校の中から大塾を選んでくれたのですか?

基礎がなさすぎて、そもそも集団の中に入っても何もできないなとわかっていたので、ゼロから立て直すために個別というか自分がもう一度最初から何をしていけばいいのかという視点でいろいろ探していました。

ずっと個別でというよりかは、基礎を作り直したらそのあと予備校に移るか入って授業をとっていくのもいいかなとは思っていました。

 

────志望校はいつごろどんなふうに決まっていきましたか?

受験の全体像を相談したり考えていったのが3年生の最初で、そのとき自分の場合は単純に「間に合わないな」と感じました。
あと、国語にどうしてもモチベーションが上がらずそのままなんとなく勉強していってもうまくいかなくて時間が減っていくだけだなと。

薬学の方向へ進みたいというのははっきりしていたので、実際国公立と私立で卒業後の進路などがどう変わっているのかなどを調べてみて、世間でいうほど私立がデメリットになっているわけじゃないと感じたことが大きかったと思います。もちろん費用面などはぜんぜん違うんですが。

他の私立よりも学費がまだ安めなところ、国家試験の合格率なども考えてこの大学に行きたいと思うようになりました。

あと、総合大学じゃなく単科大学にしたのは、総合大学だと自分の偏見かもですが遊んでいる人が多いイメージで。もし自分がものすごく勉強しているのに、周りの違う学部の友達が余裕そうに遊んでばっかりいたらすごく嫌だなと思って・・
単科大学でしかも薬学なら自分も周りも遊び回ることができないしいいなと思ったのも理由です。

 

────薬学の道に進みたいというのはいつごろから思っていましたか?

中2ぐらいの時ですね。医療系に行きたい、特に生物系がいいなというのは思っていて。生き物にするか人間系にするかどうしようかなという感じで。日常生活でも役に立つし、人間系がいいなとなってできれば医者がいいなとは考えたんですが、いざ目指すとなるとちょっと厳しいな・・とも思って。

じゃあ薬剤師なら、もしかしたら自分でもなれるかもしれないと思って、目指してみようとなりました。千里高校を選んだのもそれが理由です。

 

────本格的に受験勉強へエンジンがかかったというか生活の中心になったのはいつごろからですか?

本当の本当にそうなれたというのは3年生の夏休みからだったと思います。もちろんこの塾に入ってから夏休みまでも勉強はできるようになっていましたが、学校の単位の問題もあったりでなかなか受験勉強に全力投球とまではいかなかったです。

でもやっぱり遅くても3年生の最初にはブーストをかけてスタートできることができるならそのほうがいいとは思います。時間が残っていないとできることに限界があるので。行きたい大学とか自分のレベルにもよるとは思いますけど、3年生の最初には体制を作っておくのがいいんじゃないかなと思います。

 

────夏休み以降の勉強時間はどのくらいでしたか?

夏休みは11時間ぐらいがだいたいでしたね。8時間ぐらいになってしまう時もあったと思いますが、基本はやると決めたことをやれたかなと思っています。

2学期以降は学校での隙間時間もすべて活用して、だいたい1日8時間ぐらいはできたかなと思います。

 

────高2まで全然勉強してこなかった状態から、どうしてそこまで頑張れたのですか?

本当に何もしてこないまま高校生が半分以上終わって、とにかくヤバい!と感じたのが大きいです。あとは、大学受験が人生の中で一番勉強すると聞いていて、それならここで頑張り抜いて思い出にするのもいいなと思ったのもあります。

とにかく勉強は嫌いなんですけど・・・いま思い返すと「点を取るための勉強」がすごく嫌いなんだなと。教科というか科目のテストというか。
自分のしたいこと、役立つことを学びたいという気持ちはあるので、そういう勉強は嫌いではないのかなと思いますし、薬学の勉強は大変とわかっていても頑張りたいと思っているので。

でも勉強は嫌いと言いましたが、受験勉強はしんどかったですけど楽しかったですよ。学校でも塾でもみんなが頑張っていたし。
あとは一年とか短期だったっていうのもあるかもしれないです。これが浪人になっていたらどう感じたんだろうとは思いますが。

キツイことをしたあとは伸びるのを感じられるのもあります。メンタルは一番伸びたと思います。

 

────いまメンタルのお話が出ましたが、自分ではどのように変わってきましたか?

遊び回っていたころは、「そんな勉強頑張ってどうするん?」みたいな感覚で楽しいことにしか興味がなかったんですが、受験勉強に自分が向き合う中で「何かを一生懸命頑張るのもいいな」と思うようになってきました。

頑張っている人がカッコよく見えてきたというか・・ワイワイしているのも楽しいんですけど、真剣に何かに向けて努力している人はカッコいいってそう思うようになりました。

 

────大学受験の中で苦労したことはどんなことですか?

勉強に慣れるまでというかそれまでの自分と全然違う環境や生活に変わったので、それが当たり前となるまでは苦労しました。

塾に通うようにもなって、やっているうちにだんだん変わってきて日誌を使って一日をどう使うかイメージしてできるようになっていました。

 

────勉強の中身について聞きたいのですが、どんなことを意識していましたか?

何かと応用問題というか難しい問題へ行きがちだと思うんですが、自分はとにかく基礎が抜けていないかなと何周もしていました。
先生に相談して、標準問題というか典型的な問題にぶつかってみて、自分の中の基礎が抜けていないかを確認していました。

自分の場合は、11月でもそれを確認したりしていて・・時間的に大丈夫かと焦りましたが土台がないままいくら難しいものに手を出しても結果は同じなので。特に化学に関しては、やたらと難しいものへといかず、これが抜けていないか?という確認作業を繰り返したことは本当に役に立ったと思います。でも理想はやっぱり夏休みまでに基礎の土台を固めることだと思います。

ただ、それも自分で課題を探し見つけることが大事だと思います。何ができていて何がまだ足りないのか。ただこれをやれと与えられているだけではモチベーションも含めて自覚が弱いというか・・

 

────モチベーションに関してはどうでしょうか?

勝手に上がるのを待っているのはダメだと思います。一度頭を打つ経験が必要というか。自分もでしたけど高校生って大学受験をなめてるじゃないですか?(笑) 関関同立とか勉強したらまぁいけるんちゃうん?みたいな・・なめてるつもりはないと思うんですけど、現実的に厳しさがわかってないというか。

偏差値とか出されてもピンと来ないし、大学の名前やら偏差値やらを気にする時間があるなら自分の基礎や学力に目を向けてやることをやっておくほうがいいと思いますね。

 

────私たちがお役に立てたことはどんなことでしょう?

何をしていくかっていうものを出してもらってそれをするっていうところからスタートしたんですが、先生が「これはただの最低限で、これをしているだけで受かると思うな」ってよく言ってたのはそのとおりだと思います。

自分を知るための最低限のことを与えてもらって、あとはやってみて何を感じるか、どう改善させていくかそこが大事なんだと思います。
いつのまにか考えてやれるようになっていきました。

最終的に自分のプランは自分で作るぐらいの感覚になれると理想なんだと思います。

 

────これからの受験生にアドバイスを送るとしたらどんなことでしょうか?

志望大学を選ぶときに知っているから・有名だからという感じで選ぶのはプラスにならないなと思います。やりたいことが明確にないから理系だととりあえず有名大学の工学部、みたいになんとなくで決めている人が多いなと感じました。

それだとモチベーションも上がっていなくて勉強の中身も薄くなるんじゃないかなと思います。

あと、自分で決めることですね。親とか先生とか期待も込めていろいろ言ってくると思うんですけど、自分の人生なのでちゃんと自分で考えて自分で決めることは大切だと思います。

 

────最後に大学生活への意気込みを教えてください!

当たり前かもですけど、ちゃんと勉強しよう!っていうことですね。勉強だけでなく、遊びだけでなく、大学生活をいろんな面で両立させていきたいですね。

薬剤師になるまでに最低でも6年はかかるので、楽しみつつ学んでいけるよう頑張りたいです。